仕事についての嫌なことと良いこと。

就職難である時代だとはわかっていても、選んでしまう自分がいる。周囲はそんなことでまともに生きていけないという。もっともだ。日常の生活、保険や健康面。30代、40代となる時期にいまだ定職に就かず、フリーターどうぜんでいるのは将来をどう考えているのか、愛想を尽かされるばかりだ。いつの間にか、友人たちの飲み会すら呼ばれなくなってしまった。仕事に出向いても、周りからは嫌悪されるような態度をとられている。自分が変わってしまったのか、性格はたしかに私生活の逼迫から変動していった。表情はなく、笑顔は消え、言葉を交わすことを拒むようになった。嫌悪しているのは自分の方だということを。この自分の目は、世間をにらみつけている。なにをやっても逃げ出してしまう癖が、年中無休で蔓延している。どうしたらもっと普通な暮らしになるか、まったくもって嫌なことばかりだと思っているのは自分が悪いのだろうか。なにが悪いのか、それは言葉を発することを躊躇っている自分だということ。他者と話すことに躊躇うようになった。それは世間との障壁をうんでいる。なんでこんなふうになったのか。それを悔やんでいる。仕事を軽率に辞めて、すぐ新しい場所がみつかるとはいえ、同じことの繰り返しだ。辛抱強く、というのではない。ただ関わりたくない人間関係が面倒だ。そういう手抜きの波風に煽られて、人間らしくと周囲が引き寄せようとする。その優しさが、少なからず救済されているというのだろうか。余計なお世話だ。邪険にするこの心情がガキすぎるかもしれない。だが、もうなにをしようとしてもこの自分の心は変わりはしない。

xn--ne-oi4ayf4a4354f1n9b.biz